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#エッセイ 「私と共存する私」より 4/4

  • 執筆者の写真: E N
    E N
  • 2024年8月28日
  • 読了時間: 1分

iv. 共存



なぜ今になってこんなに自分を破壊しているのか、なんとなくわかる。


昔よりも長く生きているから、

絶望もより大きくなって

昔よりも、生きづらいと思っているから。


死ぬぞ、という気持ちがだんだん確信に変わってきているから。


だけどその分、恐怖も、何くそ負けないぞという気持ちも、

大きくなっているから。


でも、共存しているこの、みんなが知らない方の私に、

まぁなんか、同情してしまっているんだろう。


声が、すごく大きくて、飲み込まれてしまうんだろう。


そのうち、その声しか聞こえなくなるんだろうか。


その時に戦えるかどうかは今の私にはわからない。



境界性人格障害の患者は辛い。

私は同じ障害の人に会ったことがないが、みんな本当に辛い。



かまってちゃん? 


境界性人格障害は他人をターゲットにする?



自分と自分じゃないような自分に混乱して、恐怖して、


誤解されて、自分を責めて、こんなに辛くて、


自分を切り刻んでいるのに、


他人を不幸にしようなんて思っていません。


むしろそれの懺悔のために自傷しているようなもんだ。


別に理解されたいと思ってない。

他人にわかるわけがない。


私も知らない私との共存。



  

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